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世界経済を見つめる2 |
ここでも一度、株式に戻ってみよう。先ほども書いたが、日本の株式は、アメリカ人が多く持っている。100円の株を、アメリカ人が買うためにはどのようにするか。残念ながら私はFXはやらないので、詳しい売買方法は分からないが、概念的には、株式と同じなのではないのか?株式の売買と、あわせて説明していきたい。が、手数料などは考えないことにする。 まず為替をみる。この場合1ドル=100円で、換金できたとする。次のページ表1で、100円に売りたい人がいるのが分かると思う。表2ではたとえば3日後、価格が動いてしまい1ドルを、105円で売りたい人、104円で買いたい人に代わっているわけだ。たとえばここでFXの反対売買をすると、100−104=−4となり損をすることになる。ところが、ここで、同じ金額の日本株を買ったとする。100=100で株式になる。3日後株式は表2のようになり104円で売却。104−100=4と利益が出た。
売却した利益、104円で空売り(株式信用取引で、証券会社から株券を借りて売る方法)。また3日後、表1の状態に戻り、99円の買いたい人に混じり、99円で買い戻しができた。104−99=5と利益が出た。株式の2回の売買で9円の利益が出たことになる。ここで元のドルに戻したい。やはり為替も表1の状態だった。これも1ドル=99円で反対売買ができた。では、利益はいくらか?109/99=1.1となり、1ドル10セントになって帰ってきた。為替+日本株+日本株+為替の4回の売買で10%の利益が出てしまった。これが、外国人投資家の基本的な売買方法だ。 ここでは、分かりやすく為替も、円単位で売買したが、ニュースで見るとおり○円○銭と下の単位まであることを忘れないでほしい。 では株式や為替はどのようにして動くのか?為替は日本の経済力が強いのか、弱いのかによって動く。強ければ100→99→98というように動き、弱ければ100→101→102と動くのである。 次に株式だ。株のほうが難しい東証1部に上場している銘柄は、約1740銘柄ある。そのうちどれが上昇するのか見極めなければならない。企業の決算情報は、ヤフーファイナンスや証券会社の企業情報を調べるべきだろう。一般のニュースも、なるべく頻繁に見るべきだ。頻繁にトレードを行わなければ株価はトレンド(上がり始めれば上昇・下がり始めれば下降)通りにと動き出す。それは、上昇を始めればある一定期間上昇を続けるからだ。ニュースにでた企業は悪い情報であればすぐ売るべきだ。よい情報なら気にせずにいればよい。 もう少し短期で売買したい人にはチャートを併用するべきだろう。テクニカルチャートには、いくつもの種類本があるので、説明はそちらにまかせるとして、値動きだけを説明していこう。
上記図9は、日経平均の株価チャートだ。これは2007年8月16日から2007年11月29日の値動きを、日足チャートで表したものだ。はじめに、白の棒と、黒の棒が日々の値動きを表している。次のページの図10を見てみよう。白い棒は安く始まり、より安い値段を見た後、高値をつけ、少し安くなって終わった。黒い棒は、その逆だ。 具体的には数字を振ったもので見てみよう。どちらも始値を100円としてみた。白い棒を陽線、黒い棒を陰線、上下の線はヒゲと呼ぶ。図10から陽線は100円で始まり105円で終わる。陰線は100円で始まり95円で終わる。
このような考え方を組み合わせて、値段の動きを見ていくのである。 図9の11月28日の日にFOMC(日本銀行のような所)が、アメリカの金利を下げるのではないか?との観測報道がなされた。28日夜ニューヨーク市場が上昇、翌29日に東京市場も、値段が上がっている。 |
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