若いときには、何にでも挑戦できるものだ。怪我をも恐れず、スポーツに打ち込んだり、殴り合いのケンカをしてみたり、リスクを恐れない考え方ができた。ところが働き出して、お金を稼ぐようになると、考えが変わってくる。
子供の頃は、親の経済に頼っている。お金を落としても、失くしても、自分の働いたお金ではないから、金銭の価値観が、無いのである。自分で働き出すと、お金の価値観を、実感してくるのである。その貴重なお金を、株式市場に入れるには、もちろん勇気がいるだろう。でも、ここから書いてあることを、よく読んで考えてみてほしい。
株式には、確かにリスクがある。では、株式を買うとは、どういう行為なのか?お店に何かを買いにいった場合、不良品で無い限り、現金に交換することは、無いだろう。つまり、お金と商品は、交換する関係にある。ただ、株式の場合、商品価値の変動がある。つまり、後で現金化することを、人間の頭の中で、計算してしまうのだ。
株式の売買も、商品を買う感覚で、長期的に考えて、利益を出すことに、徹底するべきなのである。現在では、上場企業を、倒産させることは無いだろうから、どんな株でも、資金がゼロになってしまうことは、非常に低いのである。もちろん上場取り消しや、上場廃止などで、本当に株券だけになってしまうこともあるが、東証1部には、現在約1740銘柄が、上場されている。この中から、上場廃止や、上場取り消しの銘柄に、ぶつかることが難しい。
経営状態、期末決算のどの、常識的なことを、ヤフーファイナンスや、自分の証券会社の情報などで、調べれば、かなりのことが、分かるはずだ。利益、も前年度並みに見込めれば、安くなっているところは、買っていける。もちろん現在世界で、問題になっているような、サブプライムローンなど、世界的な問題が起こったときには、手を出さないことである。このような問題は、以外に時間がかかることが多いので、じっくり待つことが重要になる。
では、具体的にはどのように売買するべきか?上昇トレンドの時は、何も問題は無い。買値より高くなっていれば後は儲けるだけ、どれだけ儲けるかは、自分しだい。ここまでは、めでたし、めでたし、これを何度か繰り返したら、どこかで天井がくるはずである。ここからが難しいところだ。利益が出ていれば下ったところでは、手を出さなければよいが、持ってしまった場合は、時が来るのを待てばよい。ただそれだけだ。今まで書き記した方法は、現物取引という方法である。
ではなぜ、高値で買って安値で売らされてしまうのか?これは、信用取引という制度があるからだ。この制度では、担保金または、担保株が必要になる。ここが問題になる。買っていた株が、下げ続けるとどこかの段階で、担保割れを起こす。ここが、高値で買って、安値で売らされる原因になっている。インターネット証券会社であれば、大方のところは、担保金30万円、これで約2.5倍の株式を、売買することができる。儲かるときは大きいが、損するときも、大きいはずである。
ついでだが、ライブドアショック以降、この信用取引の規制は厳しくなった。このライブドアショックで、信用取引の、負債回収が出来なくなったからだ。このため、インターネット証券会社の、上場企業は株価をずいぶん下げていた。勤めながら、株式投資を行うのであれば、最初に書いた、現物取引で行うことを、強くお勧めする。
|