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  株式会社の社長、株式の意味を知らない

 

  日本には、数え切れない数の、株式会社がある。その中には、超一流の上場企業から、誰も知らない父ちゃん、母ちゃん株式会社まである。私の子供のころは、商法として、株主は最低7人必要だった。資本金も1千万円以上必要だ。現在は会社法で、一人から株式会社を、設立できるようになった。設立だけなら、私にもできる。やはり一人で仕事するとなると、問題になるのは、運転資金だろう。銀行では審査が厳しく、ほとんど新規の事業に、融資を行わないのが現状である。
 話は少しそれたが、私は最近、気になるのが、大手上場企業の社長でも、「私は株のことは分かりません」などと、まるで日銀総裁の、福井さんみたいなことを、言っている経営者がいる。上場企業でこの状態だ。父ちゃん母ちゃん株式会社では、とても株式の意味など、解るはずも無いだろう。基本的に株式とは、有価証券である株式の取得の分だけ、その会社に対して、有限責任を、負わなくてはならない。逆にどんなに負債があっても、取得価格以上の、責任は負わなくてよいのである。もちろん、ほかにもルールはある。
 私のおじさんやおばさんにも、株式会社を経営しているが、「株のことはわからない」といっていた。上場企業の社長も、福井さんも、私のおじさんも、わからないのは株式市場が、「どのようにして動いているか?」なのではないだろうか。そんなことが、ほいほいと分かる人がいれば、今頃貧乏している人はどこにもいない。何十億という、お金でも動かしていれば、年間10%ぐらいは、馬鹿でも儲けることができるのではないか?もちろん経験は必要だ。
 株式にはリスクがついて回る。それを何も研究せずに、楽して、儲けているなどと思われたらとんでもない話だ。経営者が不正行為を行えば、株価は暴落。最近では(5393)ニチアスが2007年10月30日終値1071円から、耐火性脳偽装により、11月8日始値331円まで6日連続ストップ安になっている。
 このように株主は、会社の不正行為に責任を持っている、会社の責任者の一人である。経営者は株主から、会社の経営を、預かっていることを忘れてほしくない。


 

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